石鹸は身体に良い、ということは今までの記事でご説明しました。
天然成分で、肌荒れもしにくいイメージもあると思いますが、実は合成洗剤も石鹸の仲間です。
では石鹸は、一般的な合成洗剤とどういった違いがあるのでしょうか。
そもそも合成洗剤とは?
一般的な合成洗剤には、合成された界面活性剤が入っています。
泡立ちは良く使いやすいのですが、排水されたあとは分解されることなく自然界に蓄積してしまうので河川や海を汚す原因になっています。濃度が上がってしまうと魚たちも住めなくなったり汚染されることとなります。
そういった魚を食すことになるのは私たち人間であり、動物たちもそれを食べて汚染されることとなります。
簡単にいうと自然にやさしくはないということです。
しかし、石鹸は排水されると水に含まれるカルシウムやマグネシウムと結合し、金属石鹸というものに変化し魚のエサとなります。
そのため、石鹸では河川や海を汚すことにはなりません。身体だけではなく自然にもやさしい、それが石鹸なのです。
小さな子どもがいるとアレルギーなど気になってしまいますよね。
合成洗剤にはタンパク質と結びつくものがあり、タンパク質を変性させてしまうことがあるということです。よくいわれるのが洗濯柔軟剤です。
柔軟剤の中には合成界面活性剤が使われており、汗をかくとその柔軟剤で洗った服だと肌のタンパク質とくっついてしまいます。
そういったことからアレルギーを発生しやすくしていると使用を避けるようにという皮膚科医がたくさんいます。
合成界面活性剤は大人の肌の半分といわれる子どもの肌には合わないことが多いので、注意が必要です。