石鹸の歴史と贈り物としての需要

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石鹸の歴史は古く、紀元前3000年頃には既に石鹸としての用途で使われていたそうです。

ソープ(Soap)という語源は、サポー(Sapo)の丘と呼ばれる場所で供物としての羊の肉を焼いているときに、肉の脂と灰が反応して石鹸のようなものができたことから来ていると言われていますが、真偽は定かではありません。

歴史上、石鹸の先進国はヨーロッパで、8世紀ごろには工業として既に石鹸製造が始まっていました。やがて石鹸の質も高まっていき、地中海沿岸を中心として広まり現在に至ります。

日本に石鹸が入ってきたのは、南蛮貿易が盛んになる16世紀ごろ。

当時の貿易と言えばポルトガルが中心で、鉄砲やキリスト教が伝わったのもその頃でした。ポルトガルは中国のマカオをアジア貿易の拠点としていましたから、日本から遠いポルトガルなのに様々な文化や品物が入ってきます。

ところが石鹸は大変貴重だったので、とても庶民に手が届くものではなく、また、石鹸の存在も庶民には知られていなかったでしょう。日本において石鹸が普及しだすのは明治に入ってからで、石鹸が伝わってから300年以上も後のことです。

日本で工業的に作られた石鹸は、外国産に比べると歴史が浅く質がいま一つでした。そこで改良を重ね価格も下がってくるにつれて普及が進みます。

しかし、石鹸が手に入りやすくなったといっても高級品であることに変わりはないため、価値の高さから次第に贈答品として使われるようになっていきます。また、石鹸は香りが良いため、一種の芳香剤としても利用価値がありました。現在でも、部屋やトイレ、車などの芳香剤では「石鹸の香り」として売られているように、昔から石鹸の香りは石鹸の用法とも重なって清潔感を表します。

また、日用品としてお歳暮だけではなく、溶けてなくなる石鹸は病気や怪我を残さないという意味から、快気祝いなどにも使われることが多くあります。