【ちょっと知りたい無駄知識】~石鹸を使った時の白いかすの正体~

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石鹸の持つアルカリ性は、強すぎると皮膚を溶かしてしまうので、強アルカリの洗剤などが手袋を着用するように注意書きがあるのはそのためです。石鹸はどうかというと、弱アルカリであるためにアルカリの持つ性質を持ちながら、不要な老廃物を取り除くのに適した範囲に収まっています。

ボディソープのような液状のものが登場するまで、日本では体を(時には髪も)洗うのは石鹸と決まっていました。石鹸をタオルにゴシゴシとこすりつけ、そのタオルで体を洗うのです。そうしてタオルを桶や洗面器の中のお湯で注ぐと、白いカスのような物がたくさん見られます。この白いカスは、体を洗う行為から垢だと思っている人が現在でも多くみられ、白いカスが多く出る=垢が多く落ちて体がキレイになったという満足感に繋がっていきます。
ところが、実際には白いカスが垢であるとは限らず、むしろ垢よりも石鹸カスと呼ばれる物質が多く見られ、石鹸カスとは水に含まれるカルシウムやマグネシウムと石鹸成分が結合したものです。
もちろん、目の荒いナイロン製のタオルで体を擦れば垢は出てきますから、一概に全てが石鹸カスだとも言えませんが、全てが垢ではないと考えておきましょう。

日本人は温泉が大好きで、温泉に行くと長い時間お湯に入る傾向があります。その分皮膚は水分を含みますから、なおさら垢が落ちやすいように感じます。しかし、温泉の中にはミネラル分を含んでいるからこそ温泉として成り立っている場合も多く、そうした泉質で石鹸を使うと、泡立ちが悪い→ますます石鹸を多く使う→それだけ石鹸カスが多く出るという結果になります。