石鹸の添加物と肌への刺激

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石鹸の添加物の代表的なものには、保湿成分、香料、防腐剤、着色料などがあります。保湿成分はオイルの配合など、香料は植物由来のものが多く使われるようで、例えば花の香りのするオイルなどは保湿と香りの2つをカバーします。

防腐剤や着色料は合成物が多いので、そもそも手に入れるのが難しく、手作り石鹸ではあまり見られません。

添加物に対するアレルギーは個人差があり、合成物でも天然由来でも、人によっては刺激が強すぎて全く使えない場合があります。しかし、無添加であれば刺激が少ないというのは少なからず誤解があり、そこは認識を改める必要があります。

まず、市販されている石鹸の多くには添加物が入っており、そして添加物を入れている手作りの石鹸も多くあるのも確かです。添加物が全て悪いということではなく、どの添加物が自分の肌に影響を与えているか知るほうが大切です。

例えば、ある石鹸を使って肌に刺激があるからといって、その石鹸の添加物全てがダメということにはならないでしょう。もしかしたら、刺激は添加物の影響ではない可能性すらあります。それでも、一度烙印を押された石鹸は二度と使われないので、一般に添加物よりも商品名で良し悪しは判断される傾向があります。

色々な石鹸を使って、自分に合わない添加物の特定を。

毎日使う石鹸は、肌に合うものを苦労してでも手に入れたいですし、そのための努力を惜しまない方が得策で、やがて、刺激が少なく香りや保湿などが心地よい石鹸が見つかる可能性は高くなります。

また、敏感な肌の人ほど添加物を嫌って無添加の石鹸を求めますが、刺激の要因はアルカリ性によるペーハー(pH)も大きいという点は、添加物に気を使い過ぎて忘れがちです。ペーハーが高い(アルカリ性が強い)ほど刺激が強くなり、純粋な石鹸は、概ねペーハーが10くらいを示します。手作り石鹸はペーハーにバラつきが出やすい弱点を持っており、アルカリ成分が反応しきれず残るとペーハーは上がります。つまり、無添加の手作り石鹸なのになぜか刺激が強いという結果ですね。

ペーハーの上昇を防ぐには、アルカリは少なめにして全てを石鹸にしてしまい、未反応の脂肪酸を残して生成物のグリセリンもそのまま残すようにします。そうすると油っぽい石鹸ができペーハーは下がります。

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