髪を洗う習慣は、日本ではまだ100年もたっていない。

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日本では江戸よりも前から髪の毛を洗ったという記録はあるものの、当時まだ髪の毛を洗う習慣はなく、洗っても月に一度でも多いほどだったといわれています。江戸時代になると、徐々に髪の毛を洗う女性が増え、町女などは洗った髪の毛のまま近所を歩いて髪の毛を乾かしたそうです。
しかし、その頃はまだ女中などは髪の毛を洗うことは浸透せず櫛でとかして汚れを取ることを主流としていました。

その後、明治時代には髪の毛を洗うことが主流となり、1926年、日本ではじめて「モダンシャンプー」というシャンプーが販売されるもののまったく売れなかったそうです。しかし、その後石鹸を作っていた花王が1932年に花王シャンプーを販売したことにより、シャンプーで髪を洗うという習慣が日本中に広がりました。

そう考えるとシャンプーの歴史というのは比較的新しいものなのですね。それまでは石鹸で洗うことが主流だったようです。

1980年代には朝早く起きてシャンプーをしてから通勤通学をすることで「朝シャン」という言葉が流行語大賞になり、世の中の洗面所にシャワーが付くようになりました。今では普通に洗面台にシャワーが主流ですが当時は洗面台にシャワーがあり朝シャンができる家は流行の最先端でした。

朝シャンブームから、すぐにシャンプーを終わらせることができるように「リンスインシャンプー」が登場してシャンプーのあり方が変わり、今度はリンスインシャンプーがシャンプーの主流となった時もありました。

シャンプーとおしゃれが隣合わせになったのはきっとこの頃からだったのでしょう。今ではシャンプーはヘアケア商品としておしゃれの一環として考える人も多いですよね。

シャンプーはこれからも進化し歴史を重ねていくことでしょう。

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