どうしてる?小さくなって泡立ちにくい石鹸

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「石鹸は小さくなると泡立ちが悪くなる…。」そう感じたことのある多くの人は、手をこすり合わせてもなかなか泡立たないので、新しい石鹸を出す→また小さな石鹸ができるという繰り返しをしていないでしょうか?

石鹸が小さくなると泡立たないのは2つの理由があり、1つはそのままで答えになっていないかもしれませんが、「石鹸が小さくなったこと」が理由です。表面積が小さくなればそれだけ摩擦を受ける面積も小さくなり、従って泡立ちが悪くなるという理屈です。

もう1つの理由は石鹸の成分にあり、石鹸には水に溶けやすい成分と、水に溶けにくい成分を組み合わせて使うことが多いためです。これはどういう事かと言うと、石鹸は脂肪酸とアルカリの生成物ですが、使う脂肪酸によって水溶性は決まり、複数の脂肪酸を組み合わせて作られることが良くあります。

なぜなら、水に溶けやすい成分だけでは、すぐに石鹸が溶けてしまって持ちが悪く洗浄力も低いですし、水に溶けにくい成分は、洗浄力はあっても溶けないので使いにくいからです。洗浄力があって泡立ちがあり、適度に水に溶け固形を保つというバランスを考えてそのようにされています。

小さな石鹸というのは、何回も使っているうちに、表面の溶けやすい成分が流れ落ちてしまい、溶けにくい成分が表面を覆いがちになっている可能性が高いのです。

ネットに入れて使えば小さくても泡立つ!

同じ石鹸トレイに、水気があってグチャグチャと柔らかい石鹸とヒビが入っるくらい固くなっている石鹸を見たことがある、という経験はないでしょうか?

それは表面の成分の違いだったり、本来の石鹸の成分の違いだったりします。また、水に含まれるわずかな金属(カルシウムやマグネシウム)イオンと反応して、石鹸カスと呼ばれる水に溶けない物質ができますから、それも蓄積されると石鹸が溶けなくなる原因になります。

表面積と残留成分という2つの理由が重なることで、面積が小さくなおかつ表面が溶けにくいという状況になって、小さい石鹸が泡立たないという現象に繋がっていきます。ですから、例えばミカンやタマネギが入っているようなネット状の袋に入れて使うと、小さな石鹸でも摩擦が大きくなって水に溶けにくくなった表面が削れやすいことから、泡立ちが戻ってくるのです。

ちなみに、小さくなりすぎた石鹸が何個もあるなら、集めてラップに包み、レンジでチンすると柔らかくなりますので、好きな形にして冷やすと使い勝手が良くなります。