石鹸を使用する方はその石鹸の成分にもこだわってる方が多いです。天然成分や無添加というところにこだわりを持っている方が多いのではないでしょうか。
でもなかなか自分に合った石鹸が見つからなかったり、香りが好きじゃなかったりする時がありますよね。
そんな方は手作り石鹸を作ってみてはいかがでしょうか?実は意外と簡単にできるものなのです。
手作り石鹸を作ってみたいという方は多いと思いますが、通常は苛性ソーダと言って取り扱いに危険を伴うものを使用するために不安がある、または、なかなか近所で手に入らないという方もいると思います。ここでは苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)使わないお手軽石けんと、水酸化ナトリウムを使う本格石けんの作り方をご紹介します。
水酸化ナトリウムを使わない簡単天然石鹸の作り方
用意する材料
- 香料などが入っていない無添加石鹸・・・1個(100gくらい)
自分が作りたい個数を用意しましょう。東急ハンズなどのお店に売っています。あらかじめ砕かれた物も売っていますので、探してみて下さい。 - お水・・・50ccくらい
沸かして使います。 - エッセンシャルオイル(ハーブ等)・・・適量
好きな精油又はお悩み別にハーブを直接入れる。後述します。 - ハチミツ・・・適量(お好みで)
入れるとしっとり良い香りがします。ハーブを入れるなら素材が喧嘩しないように分量を考えて入れましょう。 - ピュアオイル・・・適量(お好みで)
入れるとしっとりします。乾燥肌の人はオススメ!ホホバオイルやココナッツオイルのことです!
★お水は沸かして使いますが、紅茶であったり乾燥ハーブを煮たりして料理でいう出汁を取ってから作るのもオススメです。
★出汁を取ったお湯を使うなら、エッセンシャルオイルは入れすぎないで下さい。(入れなくても良いです)
オススメのハーブまたは精油 | ||
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カサカサ・乾燥肌 | ベタベタ・油脂肌 | ニキビ・吹き出物 |
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作り方
- 石鹸を細かく砕く(イメージはチョコレートを作る時にやるアレです。)また、おろし器ですりおろしてもOK
- 沸かしたお湯に砕いた石鹸を入れる。慣れている方は電子レンジでチンしても可
- とろとろになったら火を止めて冷まします。ハチミツやエッセンシャルオイルを入れるならこのタイミングで!
- 冷ましたら型に入れます。ない人は牛乳パックを切り取って下の部分を使うと良いです。
- 1日くらい放置すると少し固まるので型から抜いてベランダなどの涼しい場所で1週間乾燥させる。(夏や直射日光は避けた方が良いです)
完成!!
どうですか?とても簡単ですね!最近は手作りのキットも安く売っているし、鍋などを使うのに抵抗がある人はタッパと電子レンジを駆使しても作れます。
自分だけの石鹸作ってみませんか?
大きい箱などに流し込むと大きな石鹸ができ、それを切って使うこともできます。
家にあるものでちょっと一工夫
自宅に庭でハーブを育てていて用意ができる方は、お湯にハーブを漬けておくとオリジナルのハーブ抽出液が出来ます。ハーブを細かく刻んで入れてもいいかもしれません。
またお湯の代わりに牛乳を入れたり、オリーブオイルやハチミツを使うとしっとりしたものが出来ます。
色をつけたいという方は、食用カラーや抹茶、純ココアなどを混ぜ込むことで色を付けることが出来ます。ぜひ色々試してみてください!
小さいお子様でも、クッキーの方やチョコレートなどに使うシリコンの型を使うと簡単に出来ますよ。
親子で一緒に作れるのも嬉しいですね。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使った基本的な石鹸の作り方
石鹸作りで重要な材料は苛性ソーダという素材です。これは水酸化ナトリウムであり取り扱い注意です。肌に触れてしまうと火傷をしたときおように腫れてしまいますので、素手で取り扱わないようにしましょう。ゴム手袋やエプロン、マスクなどを使うようにすると良いです。
劇薬として指定されてるので薬局などで購入するときは身分証の提示を求められることもあり、印鑑が必要です。あと必要なのは精製水です。これは苛性ソーダを溶かすときに使います。水道水にはミネラルが含まれているため失敗する可能性があるので精製水を使うようにしましょう。
※苛性ソーダは劇薬です!取扱いには十分注意して下さい!!
手作り石鹸は、劇物を取り扱うだけに作業が危険を伴う以外には、難しい事をするわけではありません。手順を守れば誰でも簡単に作れますし、市販の石鹸に不満があるなら試してみる価値はあるでしょう。
■用意する材料
- オリーブオイル500g
オイルはオリーブオイルやココナッツオイルなどを使いましょう。オイルの種類によって出来上がる石鹸の香りや使い心地が違うので色々なオイルで作って試すと良いですね。 - 水酸化ナトリウム60g
油の種類(鹸化価)によって水酸化ナトリウムの量は変わります。 - 精製水170g
※塩析をしない手順のため水酸化ナトリウムを少なくしています。
■用意する道具
- ゴム手袋
- 耐熱性のあるガラスまたはプラスチック容器
- 紙コップ
- ステンレス製のボウル
- 耐熱プラスチック製のスプーン
- 温度計
- ステンレス製の泡だて器(電動ハンドミキサーは不可)
- 型にする入れ物(プラスチック製や牛乳パックなど)
■作り方
- 材料を正しく量っておきます。精製水は耐熱性のある容器に、水酸化ナトリウムは紙コップに、オリーブオイルはボウルに入れます。
- 換気扇を最大に回して近くまで行き、水酸化ナトリウムを精製水の入った水に「少しずつ」入れて溶かします。決して一度に入れてはいけません。このとき刺激臭のあるガスが発生するので、目・鼻・喉に気をつけましょう。また、水温が上がりますので容器の温度にも注意します。
- オリーブオイルの入ったボウルを、40℃くらいまで湯せんで暖めます。水酸化ナトリウムが溶けた水溶液は、逆に容器ごと水で冷やし40℃くらいにします。
- オリーブオイルの入ったボウルに、水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ入れます。入れながら泡立器で混ぜていきます。
- 最低でも20分できれば30分はかき混ぜます。飛び散らないように注意して、泡を立てるのではなく混ぜることが大切です。可能なら湯せんして温度を40℃に保ちながら行います。
- その後も、できるだけ時間を見つけては混ぜるようにします。良く攪拌して反応を均一にするためで、ここで手を抜くと油が分離してしまうのでがんばりましょう。
- やがてとろみが出てきて、泡立器を持ちあげると垂れて跡が残るトレースと呼ばれる状態になります。感覚的にはマヨネーズより柔らかくホットケーキミックス くらいです。オリーブオイルは特に時間が掛かる油で1日掛かることもあります。また、温度が安定していると時間が短縮されます。
- 型に流し込みます。型ごとタオルなどで包み、1日は反応が進むのを待ちます。それでも柔らかければもう1日待っても構いません。
- 切れる固さになったら好きな大きさにカットし、1ヶ月以上は風通しの良い冷暗所で乾燥させればできあがりです。
※念のため全ての作業をゴム手袋で行うのが無難です。