ココナッツオイルで健康増進!
最近ブームになっているココナッツオイル。
スキンケアの効能はさておき、健康にはどんな効果があるのか詳しく見ていきましょう。
ココナッツオイルは常温では真っ白
ココナッツオイルをはじめて購入してみて、真っ白に固まっているのに戸惑う人もいるではないでしょうか?植物オイルは液体が多いので、口が狭く背の高いビンに入っているのが普通ですが、口の広いビンづめで販売されているのは、ココナッツオイル独特です。
ココナッツオイルは23度までは固形で白く固まっています。
購入したのが冬だったので、カチカチでした…。
春になると白いのは変わりませんが、かなりやわらかくなり扱いやすくなってきます。
このように気温によって状態が変わりますが、ココナッツオイルは、抗酸化力が高く、品質が変化せずに長持ちするので、固形と液体の変化を繰り返しても心配ありません。
また、オイルプリングというココナッツオイルでのうがい、という方法もありますが、口に入れるとすぐに溶けます。保湿やニキビ対策に使う場合も肌に乗せると体温で溶けます。
溶けたココナッツオイルは写真のように、無色透明で、普通のオイルと変わりありません。
ほんのり甘い香りがただよい、リラックス効果もありますよ。
白い固まりの状態でも気にせずに使えば大丈夫です。
ココナッツオイルの特徴
ココヤシの木はハワイのイメージが強いですが、もともとは東南アジア原産です。
ココナッツオイルは、東南アジアから太平洋の広い地域で、昔から天然の万能オイルとして使われてきました。特徴は、中鎖脂肪酸とビタミンEにあります。
▼中鎖脂肪酸
中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルに60~70%含まれています。燃焼する時にエネルギー源となり、肝臓でケトン体を生成します。ケトン体が大量に生成されると、体内のエネルギー源がブドウ糖からケトン体に代わりますが、ケトン体は脳細胞の栄養源となるので、体に良い効果が出てきます。
▼ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用が強いのが特徴です。活性酸素を抑制し、体を若々しく保ちます。
毛細血管を広げて血流を良くするので、肩こりや冷え、頭痛を改善し、心筋梗塞や脳卒中などの病気の予防にも役立ちます。
美容面では、お肌がやわらかくなる効果があり、高い抗酸化力が紫外線対策に効果を発揮します。
ココナッツオイルの効能
効能が多いココナッツオイルですが、そのなかから3点ピックアップして詳しくみましょう。
【1】紫外線対策
ココヤシの木は、熱帯の強い日差しを浴びて育ちます。そのお蔭で、ココナッツの実は、簡単には腐らない長持ちする性質を持っています。
これは、アンチエイジングでも言われる「抗酸化作用」が強いということです。人間の体も木の実も、酸化すると悪くなってしまいますが、抗酸化作用が強いと簡単に酸化しなくなります。オイルにしても、やはり効き目があるのです。
紫外線対策には、皮膚の細胞を若々しく保つビタミンEがたっぷりのココナッツオイルを塗ることで、効果が期待できます。
ココナッツオイルの効果は、きれいに日焼けできる、というところです。まったく紫外線をカットできるわけではないのですが、塗っておくと、日差しを浴びても急激な日焼けを防ぎ、キレイな小麦色になります。サンオイルにはココナッツオイルが配合されているものが多くなっています。
【2】ダイエット
中鎖脂肪酸は、体内ですぐに肝臓に運ばれ、燃焼する性質があります。普通の脂肪酸は長鎖脂肪酸ですが、いったん皮下に蓄積され、分解には中鎖脂肪酸の10倍の時間がかかります。
このように、中鎖脂肪酸は、脂肪として体につきにくく、燃焼しやすいので、同じ量を取り入れても身につかず、ダイエット効果があります。
【3】認知症対策
中鎖脂肪酸が燃焼する時に生じるケトン体は、脳細胞まで達するエネルギー源です。
普通、脳細胞のエネルギー源はブドウ糖ですが、アルツハイマー病の場合、ブドウ糖が脳細胞に吸収されにくくなり、脳細胞に栄養が行き渡らなくなり、病気が進行すると考えられています。
ところがケトン体は、アルツハイマー病の場合でも脳細胞に到達するので、病気の進行を食い止めることができます。このようにして、一定量のココナッツオイルを体に取り入れることでケトン体が生成され、アルツハイマー型の認知症を改善することができるのです。
ココナッツオイルは、効能が幅広く使いやすいオイルです。食事に取り入れるのも簡単なので、体の中から効能を実感したい人は、ココナッツオイルのレシピをいくつか覚えておくと便利です。